オーバーナイト

暗い底から手を伸ばす
覚めない夢などないように
明けない夜などないのだと
絶望に涙するかのように 光へと手を伸ばす
行き過ぎた思いも
届かなかった心も
全ては過去に流されて
残るのは後悔という名の鎖だけ
どうか残像に身を焦がす暗愚な私を
鎖ごと切り裂いて
夜の闇に消してくれないか?