それすらも儚く愛しいII

廃墟の群れに 埃が啼く
水面に浮かぶ聖銀の月を
投げ出した足で歪ませて
偽りの夢に踊る僕らは 真実を見出せないまま
嘘を塗り固めた

この世界は嘘で出来ている
そんな卑しい世界は嫌いだと嘆くけれど
こんなに簡単に崩れ堕ちてしまった後で
僕は愛おしいと心を泣かせた